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山本 哲史

vol.79


PROFILE

株式会社パソナ
人事部 人財開発担当マネージャー兼
社会貢献室マネージャー

現在の会社での経歴と担当している主な活動

1996年入社。営業での3年半のチーム長経験、営業推進での2年のコンサルティング経験を活かし、パソナの人事評価制度の運営、設計を担当。また、2005年に設立された「社会貢献室」の立ち上げメンバーとして、社会貢献活動の企画・推進を行っている。

趣味

2006年7月に、音楽を通して派遣スタッフと社員の交流を深めるとともに、社会貢献活動を行うことを目的にゴスペルクラブ「パソナソウルメイツハーモニー」を結成した。自身も楽しんで参加しており、趣味のひとつになっている。チャリティコンサートに出るため自宅で特訓していると、家族に笑われたり酷評されることもあるが東京フィルハーモニー交響楽団をバックにメンバーで歌ったことも!

好きな国or行ってみたい国

学生時代、アイセック(学生で組織され、海外インターンシップ事業を展開する国際NPO )の日本代表として活動した経験があり、その際にいくつかの国をまわったが、改めて日本は良い国だと思った。今後は時間が許せば世界中の世界遺産巡りをしたい。

影響を受けた人、尊敬する人、目標にする人

特定の人をあげるのは難しい。日々の出会いから様々な人に影響を与えられていると思う。

一番大事にしているもの

人に感謝すること

※写真は就農支援を行うパソナO2のフロアにて撮影


山本さんが描く、理想的な社会とはどんな社会ですか?

おそらく一人ひとりの能力を活かせる社会なのではないかと思います。互いに感謝し、尊重、尊敬し合うことで、おのずとそれぞれの能力を活かせる社会に近づけると思いますし、自己中心的になって相手を踏みにじるようなことがなければ問題が生じることもなくなるでしょう。ですから、身近な問題から国際紛争や地球環境問題に至るまで、もしかすると、「一人ひとりの能力を活かす」ことが解決の糸口につながるのではないかと感じています。

少し観念的な話になりますが、能力といっても、決して特別な才能である必要はないと思うのです。それぞれの個性や向上心を、自然と受け入れて、認めることが重要なのだと。現実として問題が解消することこそは不可能かもしれませんが、少なくとも物事がもう少し丸く収まるのではないでしょうか。

どうすれば、この理想的な社会を築いていけると思いますか?

教育のあり方を再考する時期に来ていると思います。小学生の子どもがいることもあり、教育について考える機会が多いのですが、昨今の学校への責任の求め方に行き過ぎを感じて気になっています。個人的には、本当に必要な公教育とは何かを整理しなおした方が良いと考えます。前にも触れましたが、人は、互いに感謝し、尊重、尊敬し合ってこそ成長していくのだと思います。そしてそれを学ぶ一番の場として家庭の存在があるのではないでしょうか。何かというと学校の責任問題がやり玉にあげられますが、学校ができることには明らかに限界があります。勉強のほかに、礼儀などのしつけから思いやりの心を育てるところまで公教育に頼るのなら、家庭の役割はどこにあるのだろうと時々感じてしまいます。それから、こちらもごく個人的な意見ではありますが、派遣会社の一員としてもうひとつ加えるならば、時々問題になる正規社員と非正規社員についての議論も気になります。正規社員としての働き方が、すべての人にマッチする時代ではないはずなので、十人十色のライフスタイルに応じて、もう少し自由に柔軟に働き方を選択できても良いと思います。

ほかの先進国に見られるように、仕事をしているうちに他にやりたいことを見つけて大学に入りなおすとか、やりたいことのために期間や時間を決めて仕事をするなどというスタイルが一般化し、社会的な受け皿も整っていれば、可能性は大きく広がると思っています。その方が、画一的な働き方をするよりも、活力のある新しい価値観や文化が生まれそうな気がします。正規社員と非正規社員の是非を論ずるより、非正規だと結婚できないとか老後が困るといった構造を問題にすべきですし、同時に、どんな立場で仕事をしていても、社会的に認められる風土をつくっていくことの方が重要なのではないでしょうか。そのためにも、パソナは派遣社員として活躍する方々の福利厚生や処遇の向上を図ることで、より満足して就業いただける環境整備に取り組んでいます。

今の仕事をしていく上での喜びと、逆に難しい点は?

いろいろな人との出会いがあり、楽しく、喜びの多い仕事だと思います。ボランティア活動においては、社内でも、普段は交流のない部署の人たちと同じ目的、目線で取り組むことができます。また、障害者の方と交流を図ることで、会社として掲げている「才能に障害はない」というコンセプトを心から実感することができました。障害の有無や年齢的なこと、例えば「子どもだから」「大人なんだから」など、様々な理由をつけて枠にはめることで、能力や可能性を狭めてしまっていることが多いと感じているので、社会全体が意識を変えていく必要があり、私たちもそのために貢献できたらとの思いで活動に取り組んでいます。

難しいのは情報発信の部分でしょうか。伝えることで輪を広げていくことはとても大切なことなので、今後はさらに積極的に社内へ情報発信をしていきたいです!

今の仕事を始めてから体験した印象的なエピソードはありますか?

パソナには、全国に合わせて30人の社会貢献委員がいます。2005年に、それ以前に行っていた会社主導の社会貢献活動から、現場に軸足を移す目的で発足させたものです。当初戸惑いもあった社会貢献委員のメンバーも、2年目からはもう違いました。まず、「何をすれば良いか」という相談をされることがなくなり、かわりに、「これをしたいのだけど、予算をもらえますか?」のような申し出になったんですね。手前味噌になりますが、たった1年で各々の社員が自立して企画を立ててくれるだなんて、「いい会社だなぁ」と感激してしまいました!内容としては、クリーンアップや募金活動、福祉活動への参加など様々で、それぞれの地域に根ざした活動を目指しています。社員が実際に参加する社会貢献活動の良さは、そこでの喜びや達成感などを成功体験として共有できることですね。また、実はこの業種は、業務上、想像以上に社員間のコミュニケーションが重要なのです。

派遣スタッフと派遣先企業とのマッチングにしても、データベースの情報だけではなく、実際にスタッフと接する機会のある個々の社員が持っている情報を大切に拾っていくことが、よりよいマッチングにつながっていきます。その点、社会貢献活動では、社員同士の横のつながりも強固になり、円滑な信頼関係の構築につながりますから、間接的に業務にも役立っていると言えます。更に、家族を伴って参加すれば、家族間での交流にも発展しますし、家族の一員が働いている会社を知ってもらう良い機会にもなりますよね。うちの子どもも何度か参加しています。まだ小学一年生ですから、たくさんのことは理解できませんが、父親やほかの大人たちが楽しそうに活動している姿を見て、パソナの社風が感覚的に気に入ったようで、父の働く会社への愛社精神を持っているようです(笑)。

担当者になってから、自分の意識や生活の中で変わったことはありますか?

一言で言うと、人生が豊かになりました。いろいろな社会問題に無関心ではいられなくなったことで、自分の知らなかった世界を知ることができました。子どもにも関心を持ってもらいたいと思い、折に触れて話したり、イベントに一緒に参加したりすることも増えました。

それにより、仕事と家庭を隔てていた境界線があいまいになり、家族の理解もより得られやすくなりました。もちろん、情熱を持って活動に取り組んでいる人との出会いにも刺激を受けています。こうして考えてみると、本当に得るものが多い仕事です。

社会に伝えたいメッセージをどうぞ!

『誰もがいつでも自由に好きな仕事を選択することができ、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方のできる社会』を実現することがパソナの「志」です。そのために、私たちは『年齢・性別を問わず、一人ひとりが夢を持って活躍できる場を創造し続ける』ことを使命として取り組んでいます。私もその一員として、社会貢献活動という側面から一人ひとりの能力を活かし、伸ばせる社会に向けて尽力していきたいと思っています。

 

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