クリックで救える命がある。

«前の語人   |   次の語人»

鈴木由実

vol.48


PROFILE

日本コカ・コーラ株式会社
テクノロジー・クオリティ本部
環境経営部
マネジャー

現在の会社での経歴と担当している主な活動

1993年より、テクニカルオペレーション、セントラルラボラトリーで市場にある製品の化学分析を担当。また、品質保証部で新製品の品質規格作成、品質改善工場審査を行う。
2001年より、テクノロジー・クオリティ本部環境経営部において、コカ・コーラ独自の環境マネジメントシステム「eKOシステム」の全国展開、推進を担当。

家族構成

趣味

旅行。ヨーロッパに行くことが多い。

好きな国or行ってみたい国

ヨーロッパの中でもイタリアが好き。行ってみたいのは北欧。

影響を受けた人、尊敬する人、目標にする人

夫。仕事をしていく上での良き理解者で、刺激にもなっている。

一番大事にしているもの

時間。時間に束縛されたくないという思いから大事にしている。


鈴木さんが描く、理想的な社会とはどんな社会ですか?

全ての国の人々が、喉が渇いたら水が飲め、お腹がすいたらごはんが食べられる社会です。日本にいると当たり前すぎることのようですが、世界には水に困っている人たちもまだまだいます。

多くの争いごとや環境破壊も、こうした基本的なところが満たされないことに起因していると思います。生きるために最低限必要のことを心配をする必要がなくなってはじめて、次の建設的発想が出てくるのではないでしょうか。。

どうすれば、この理想的な社会を築いていけると思いますか?

できることからアクションを起こしていくことではないでしょうか。もちろん、強い意志を持って現地で貢献しているボランティアの方々のことは尊敬せずにはいられません。ただ、私を含め、そこまでの行動力はない人たちでも、日常の中でできる何かがあると思うのです。例えば、「環境問題に取り組む」というと、自分には無理ではないかと思ってしまっても、毎日歯を磨く時に水を流しっぱなしにしないよう心がけることはできます。小さなことは大きなことと必ずつながっていますから、ひとりひとりが、そうした身近なことに心を砕くことで、社会は良くなっていくものだと思います。

私は会社で環境活動を担当していますが、日本コカ・コーラの活動のテーマは「いっしょにできることがある」です。水不足の問題からエネルギー問題、ゴミ問題、ボランティア活動まで、皆で考え、いっしょにできることはたくさんあります。こうしたことは、誰かがやれば解決されるというものではありません。それぞれの立場でできることをすることが重要だと思います。

今の仕事をしていく上での喜びと、逆に難しい点は?

以前は製品を化学分析したりする仕事でしたから、モノを狭く深く追求していくタイプのもので、人と関わる機会の多い現在の仕事とはずいぶん異なります。現在の担当になって、これまで接点のなかったような方々とお会いすることが増え、以前とは違う意味で大変刺激になりますね。中でも、南極・北極の両極点に初めて徒歩で到達したことでも知られる冒険家であり、南極で大規模な廃棄物除去をされている環境活動家のロバート・スワンさんは、「できないことなんて何もない!」というパワーの持ち主で、お会いした時の印象が強く残っています。

難しい点は、おそらくどこの企業でもそうでしょうが、比較的短期で結果を求められることが多いのに対し、環境の取り組みには中長期での継続性が重要になるので、その部分でしょうか。更に、コカ・コーラシステムというのは、各地のボトラー社14社と私たち日本コカ・コーラというそれぞれ独立した会社が、製品を通してつながっているシステムなので、皆で足並みを揃えて同じ方向を目指すのには、やはり難しさがついてまわりますね。

今の仕事を始めてから体験した印象的なエピソードはありますか?

水の都、ベネチアを訪れた時に、前日まで雨が降っていたせいか、街の中心部に位置するサンマルコ広場が水浸しになっていました。地球温暖化の影響で水位が上がっているとは聞いていたのですが、実際に目で見て実感がわきました。

ちなみにそれはハネムーンの時だったので、余計に思い入れが入っているのかも知れませんが(笑)、ベネチアは私が一番好きな街で、素晴らしいところなので、この先もずっとたくさんの人に訪れてもらいたいんです。数百年後に沈んでしまうのかもしれないと思うといたたまれない気持ちになり、「ここを残すために私も何かしたい」と思いました。

こうしたらもっと社会が良くなる、というアイディアはありますか?

環境に対して責任がない人はいないと思うのです。そのことをすべての人が自覚できるよう、特定の誰かではなく、消費者と企業、企業と行政などがパートナーシップのように全体につながりながら、気づき、アクションを起こすための情報を行き渡らせてゆくことではないでしょうか。私たちが発行している環境報告書「コカ・コーラ環境・社会アクションレポート」には、よりわかりやすい内容の“教材版”というものがあります。「いっしょにできることがある」のテーマのもと、ひとりひとりが日々の生活の中で心がけられることを中心にまとめ、旺文社さんから出しています。

これは全国16,500の中学、高等学校に配布しているのですが、副教材として使用したいとのご要望が、当初の予想を大幅に上回りました。ひとつのきっかけづくりに役立っていると嬉しいですね。コカ・コーラは世界200カ国以上で販売されていて、この数は国連加盟国よりも多いんです。また、一日に約13億杯、日本でもそのうち6千万杯が飲まれています。これだけ多くの方に親しまれる製品を持つ企業として、環境に関するメッセージを、今後より積極的に発信していく必要があると考えています。

担当者になってから、自分の意識や生活の中で変わったことはありますか?

ずいぶん意識が変わったと思います。自分や自分が勤めている会社が、環境とつながっていること、また、どう関わっていくべきなのか、正直言って以前はそれほど意識したことがありませんでしたが、担当者になってからは考えるようになりました。

社内でも、「環境のためにも効率よく仕事をして早く切り上げて帰りましょう!」と声を掛けたりしていますよ。

社会に伝えたいメッセージをどうぞ!

繰り返しになりますが、「いっしょにできることがある」ですね。環境や社会に対して何かをするというと、私たちはどうしても大それたことをイメージしがちで、自分には関係がないと思ったり、無力感をおぼえたりしますが、全ては必ずひとりひとりにつながっていきます。

やさしい気持ちを持って、いっしょに考えていきましょう。

«前の語人   |   次の語人»

▲このページの一番上へ

語る

1〜101〜10

11〜2011〜20

21〜3021〜30

31〜4031〜40

51〜6051〜60

61〜7061〜70

71〜8071〜80

81〜9081〜90