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村瀬孔一

vol.45


PROFILE

近畿日本ツーリスト株式会社
法務・広報部
ISO・人権啓発事務局
業務課長

現在の会社での経歴と担当している主な活動

1978年入社。入社後、営業とそれに伴う添乗業務を10年。その間120回の海外添乗を経験。
その後、営業本部スタッフ、労働組合専従役員を経て2003年10月から現職。

家族構成

妻、長男(大学生)、長女(高校生)

趣味

スキューバーダイビング。沖縄、サイパン、カリブなどで潜りました。

好きな国or行ってみたい国

好きなのはイタリアのヴェネチア。住みたいのはオーストラリアのケアンズ。

影響を受けた人、尊敬する人、目標にする人

塩野七生さんの著書に出てくるローマ人、ユリウス・カエサルに会ってみたいですね(笑)

一番大事にしているもの

なにかを好きになる心、関心をもつ心


村瀬さんが描く、理想的な社会とはどんな社会ですか?

ふたつのキーワードがあげられると思います。「多様性」と「寛容」です。人間それぞれ個々の考え方、生き方、趣味、さまざまに違います。つまり自分の物差しは千差万別なのです。そうした多様性に対し、寛容になるということが大切です。人は往往にして、自分の価値観と違うとか、うわべで物事や人を判断しがちです。

もっと視野を広げることで、人や社会のさまざまな姿、局面を考えていく姿勢が必要なのでしょう。対人関係においても、できるだけ相手の長所にフォーカスし、どんな素晴らしさを持っているか、という目で接することが、理想的な社会への第一歩だと思います。

どうすれば、この理想的な社会を築いていけると思いますか?

私がそもそも旅行業に入った動機は、「旅」というものの魅力を多くの人に伝えたい、と感じたからです。旅の魅力の中でも特筆すると、多くの人との「出会い」がある、そして、同じ体験を共にできる、ということがあげられます。出会いつまり知り合うということは、人間関係の第一歩です。そして“同じ釜の飯を食う”という言葉にもあるように、旅という体験を共有することで、より相互理解を深め合うことができるわけです。

こうした人間同士が、相互理解を深め合えるような機会がどんどん増えていくことで、理想社会へとつながると信じています。また、あるがままの相手を見てあげること、優劣をつけるような他人への「差別」などもなくすことが必要でしょう。

今の仕事をしていく上での喜びと、逆に難しい点は?

中高生や一般を対象に、環境問題を考える修学旅行やエコツアーを企画・催行したりしております。こうした業務を通じて多くの人や若年世代に環境問題を考えるひとつのきっかけを提供できることは、有意義なことだと感じています。

しかし一方で、10,000社以上ある関係協力機関全てと、エコ対応などをめぐっては、まだまだ歩調を合わせられていないことも残念だと感じています。

今の仕事を始めてから体験した印象的なエピソードはありますか?

旅行業に誇りを持つ一方で、環境問題を突き詰めていくと、旅行業が環境問題の一因と関連している現実とも向き合います、例えば、パンフレットの廃棄の問題であったり、世界のCO2の約8%が航空機から排出され、その半分以上が観光利用であったり、などです。

こうした業態に起因する諸問題の一部は、一般の方からのクレームとして知らされたこともありました。ISO活動の推進と同時に、自分たちが早急に取り組むべき課題が多々あるという現実を教えられました。

こうしたらもっと社会が良くなる、というアイディアはありますか?

社会というのは、まず市町村といった地域コミュニティ単位でどんどん活性化していくことが必要なのだろうと思います。ある100年続いた旅館が、ISOを取得されました。100年続いてきたのは、そのロケーション環境つまり豊かな自然環境があってこそ、それを守らなければという思いからだそうです。

この一軒の旅館の運動をきっかけに、町ぐるみでのクリーン活動が行なわれています。「同じ目的意識を持つ」ことで団結しあえる環境が生まれます。その共有意識が物事を良くします。それは会社、国といったユニットでも同じことがいえるのでしょう。

担当者になってから、自分の意識や生活の中で変わったことはありますか?

これまでの25年間の仕事で、年間およそ100泊はしていました。しかし、マイ歯ブラシ、髭剃り、タオルなど持参したことは恥ずかしながらありませんでした。

今では持参できるものはなるべく持っていき、ホテルの備品を使わないことで少しでも環境活動に貢献しよう、という気持ちがわいております。

社会に伝えたいメッセージをどうぞ!

自分たちの地域社会をどういう姿にしたいか、そうした理想像を地域住民や企業、そして行政との共同作業で意識づくり・目的づくりをしていくことが必要だと思います。例えば、豊かな自然がツアーの活性化でだめになった、などという意見が出ることもあります。しかし、観光地にはツアーがもたらすメリットが必要であるという現実も一方であります。

海外では、ツアー客の人数を制限したり、特別税を導入したりと、自然環境・観光によるメリットのそれぞれを守るための法整備を行政が行なったりしています。こうした相互メリットを考えた地域づくりを、多くの人たちで考えていきましょう。

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