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中川直洋

vol.35


PROFILE

ワタミフードサービス株式会社
社長室 室長

現在の会社での経歴

2002年入社。主にIR、広報を中心に、グループの対外活動を統括している。最大のミッションである「地球上で一番多くのありがとうを集めるグループになる。」ことを目指し、広範囲な社会貢献活動に携わる。

家族構成

妻、息子(小学3年生)

趣味

スポーツジムで汗を流すこと

好きな国or行ってみたい国

学校建設プロジェクトのために赴いたカンボジア。

影響を受けた人、尊敬する人、目標にする人

WATAMIの渡邉美樹社長と織田信長。確固たる信念を、情熱をもって貫く姿勢を尊敬している。

一番大事にしているもの

毎月提出するレポートに渡邉社長が手書きで返してくれるコメント


中川さんが描く、理想的な社会とはどんな社会ですか?

WATAMIのミッションでもあるのですが、「ありがとう」と言われること、誰かに感謝されることは、とても幸せなことです。何を幸せに感じるかは人それぞれだと言われますが、常にお金に最高のプライオリティーを置き、お金だけのために頑張り続けることで幸福を得られるとは思いません。

シンプルではありますが、多くの人に「ありがとう」と言われることを人生の目標にできるような、そしてそれを子供たちに伝えていけるような精神性を持った社会が理想だと僕は思っています。

どうすれば、この理想的な社会を築けると思いますか?

CSR、SRIの考え方もそうですが、将来を見越した責任ある事業活動が行われていくためには、市場経済の中に新しくかつ普遍的な価値観を取り入れ、企業に対する評価は、それらを指標に正しくなされていくべきです。僕はWATAMIに入社する前十数年間、証券会社にいたんですよ。その間、バブル期を経て、株主至上主義の企業のあり方に強い疑問を感じるようになりました。短期的な利益のために強引なリストラを行ったり、環境を省みず事業活動を行ったり・・・それでも株価が上がれば会社の価値も上がりますから、株主の利益の一方で、社会全体の利益は脇に追いやる経営が横行していました。

しかし、目先の利益を出すために、人も環境も使い捨て、先送りにした負荷を将来子供たちに払わせるようなことが許されて良いのでしょうか。子供の未来にプラスになるものを残していける企業が真に評価されるべきですし、そういった長期的な視点を基準に企業の価値判断がなされるべきです。

今の仕事をしていく上での喜びと、逆に難しい点は?

会社の社会貢献の理念を、スタッフに伝え切れないことへのジレンマはいつもあります。社長と社員、担当者とその他の社員、個々の社員間でそれぞれ大きく温度差が出てきてしまう。

業務としてのとらえ方ではなく、理念として浸透させることへの難しさ、自分の力のなさを痛感させられますね。反対に伝わったと実感する時の嬉しさは言い表せないほどです。こちらが本気でぶつかっていけばいくほど伝わるんですよね。

今の仕事を始めてから体験した印象的なエピソードはありますか?

途上国に学校を建設するプロジェクトにかかわっていて、調査のためにカンボジアに赴いたことがあります。

建設地を決めた時、その場に立ち会っていた現地の住民たちが、歓声をあげて大喜びした姿は忘れられません。まさに「ありがとう」を体感した瞬間でしたね。

社会がこうしたらもっと良くなる、というアイデアはありますか?

利益を得ることのみを考えた事業が成功する時代は終わったでしょう。これからは、出発点に社会貢献の発想がないと起業しても長続きしないと思います。僕らは外食チェーンを運営していて、店で有機野菜を提供しています。店舗で発生する生ゴミを堆肥化したものを利用しながら、自らファームを運営することで循環型農業そのものに取り組んでいます。店舗では、輸入の冷凍野菜を使う方がはるかに効率が良く、コストも抑えられます。

けれど、私たちには「安全・安心」を提供する絶対的な義務がありますし、“あるべきスタンダード”を世の中に提案していく責務がありますから、利益を度外視してでもやらなくてはいけないこともあるのです。また、目先の利益だけを追求した経営を行っていると、どこかの時点で結局高くついてしまう。それは最近の企業の不祥事を見れば明らかです。

担当者になってから、自分の意識や生活の中で変わったことはありますか?

相手の気持ちを第一に考えられるようになりました。証券会社の営業をしていた頃は、売上第一なところがありましたから、その頃に比べて、やさしくなれるようになりました。

相手に対して、より一生懸命になるので、部下をよく怒るようにもなりましたけど。(笑)

社会に伝えたいメッセージをどうぞ!

企業として、事業活動での利益を上げることと、社会に貢献することの重さは、イーブンでなくてはならない時代にきていると思います。

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