クリックで救える命がある。

«前の語人   |   次の語人»

加藤祥子

vol.28


PROFILE

株式会社トーマツ環境品質研究所
CSRコンサルティンググループ
シニアコンサルタント

現在の会社での経歴

2002年入社。現在までにISO14001導入支援、環境報告書作成支援、第三者意見表明、環境会計導入支援、及び企業の環境戦略立案など環境全般に関するコンサルティング業務に従事。2003年10月よりCSRをテーマにしたコンサルティング業務に携わる。デロイト・トウシュ・トーマツの「グローバル環境/持続可能性グループ」のメンバーでもある。

家族構成

一人暮らし

趣味

スポーツ観戦。どんなスポーツでも観るが、特にバスケと水泳は自分がやっていたのでよく観る。旅行。

好きな国or行ってみたい国

南極大陸やエベレスト、月に行ってみたい。

影響を受けた人、尊敬する人、目標にする人

人としての基本的な生き方や考え方は母親に一番影響を受けた。有名人では、勇気を与えてくれた元NBA選手、スーパースター、マイケル・ジョーダン。

一番大事にしているもの

家族愛や友情など広い意味での愛情


加藤さんが描く、理想的な社会とはどんな社会ですか?

争い事がない社会です。平和な社会が一番ですね。この思いは幼い頃から変わっていません。世界には自分ひとりの努力ではどうにも変えられない状況下に生まれ、そこで生きるしかない人が大勢います。アメリカ留学中にレバノン出身の人と知り合う機会がありましたが、彼らの持っているバックグラウンドは私たちのそれとあまりに大きな隔たりがあり、当事者から直接話を聞かされるとリアルで衝撃的でした。

彼らの国もまた、宗教や民族の違いからの争いが絶えず、それゆえの貧困や教育水準の低さからも抜け出せずにいます。努力をすれば誰にでも等しくチャンスが与えられるような社会が理想的だと思いますが、常に争いと共にあり危険と隣り合わせにいる人たちにとって、自己実現や努力目標を考える余裕はありません。ですから、何よりもまず平和でなくてはいけないのです。

どうすれば、この理想的な社会を築けると思いますか?

基本的にはひとりひとりが違いを認め合い、他を思いやり考えて行動するということに尽きるのではないでしょうか。世界平和はあまりに漠然としていて様々なテーマがあると思いますが、私はいかに多様性への許容があるかを最初に思い浮べます。こと日本に関して言えば、多様なものを受け入れる心の広さ、許し合える寛容さが、もう少し必要なのではないかと考えます。もちろん紛争地域とは比べられませんが、日本が平和かと聞かれたとき、ひとつ返事で肯定して良いのかと思うのも確かです。日本人は忙しすぎて心に余裕がないという意見もありますが、アメリカ人だって忙しいですしね。そうではなく、日本人が「多様性」を生きてきていないことが、社会全体が今一歩寛容になれないことに大きく起因していると思います。

海外の場合は特にそう感じますが、日本人でもグローバルで活躍する大企業のトップにいる人には寛大な人たちが目立って多いのでないでしょうか。それは彼らが大きな組織の中でまさに多様性を生きてきたからではないでしょうか。私は長くアメリカで学びましたが、アメリカが全てだとは決して思っていません。ただし、アメリカは異なるものを排除していては成り立たない社会です。多様な人種、宗教、文化、意見と折り合い、受け入れる懐の深さには学ぶべきものがあると思います。それにより社会は強くなれると考えるからです。例えば就学や就労についても、日本はもっと外(諸外国人)に向けて門戸を開いても良いのではないでしょうか。

今の仕事をしていく上での喜びと、逆に難しい点は?

喜びは、何といってもたくさんの出会いですね。反面、その中で自分がいかに勉強不足かを思い知ることも多いです。私の仕事はCSRのコンサルティングですが、日本のみならず、この分野はまだまだ発展段階です。

難しい挑戦をしているとは思いますが、それだけに可能性も感じています。今の私にとっては、時間が足りないことがジレンマですね。今の仕事が好きですし、正直言って寝る時間も惜しいかなと思うときもあります。

今の仕事を始めてから体験した印象的なエピソードはありますか?

私はアメリカで7年半生活した後日本で就職しました。最初に入社したのはいわゆる昔ながらの日本的な体質の、日本企業との取引が中心の会社でした。「日本を学ぶ」という意味で正直、非常に良い経験をさせてもらったと思っています。とても勉強になりました。今は比較的外資系企業などをとおして異文化に触れることも多く、現在の会社へ転職後の最初の仕事が海外出張で、デロイト・トウシュ・トーマツグループの国際会議に出席するというものでした。

環境という共通のテーマを同じグループ企業のメンバーと話すのですが、国によってとらえ方も取り組み方もずいぶんと異なることを改めて実感しました。「世界は広いなぁ。」と思ったのを覚えています。

社会がこうしたらもっと良くなる、というアイデアはありますか?

国際的にみて、日常比較的簡単に動かすことができるものとして、お金とモノ、情報などがありますね。ところが人はなかなか面倒です。パスポートがあって、自国以外に滞在するには許可が要ります。働こうとするともっと難しいですし、国と国との関係で入国自体が認められていない所もあります。

紙一重のアイディアですが、そういうものをいっそ無くしてしまうとどうだろうと思います。ボーダレスに誰でも自由に行き来して仕事もできる・・・EUを世界に拡大したようなイメージですね。そうした方が、「脅威に思われる国」だって減るのではないでしょうか。

担当者になってから、自分の意識や生活の中で変わったことはありますか?

一番変わったことといえば・・・ものすごく自分の時間がなくなったということですね!(笑)

帰って寝るだけの生活ですが、国際的に活躍するチャンスがある仕事ですから、自分としては充実していて満足です。

社会に伝えたいメッセージをどうぞ!

「自分を信じる者は救われる。」ということでしょうか。周りの人の支えはとても大きく、本当に感謝しきれるものではありませんが、最終的に決断を下すのも自分のお尻を叩くことも、自分にしかできないことだと知らなくてはいけないと思います。

「Follow your heart」とよく言いますが、全ては、自分をよく見つめ、力を信じ、自分自身の揺るぎない意志の存在に確信を持つことだと思います。

«前の語人   |   次の語人»

▲このページの一番上へ

語る

1〜101〜10

11〜2011〜20

31〜4031〜40

41〜5041〜50

51〜6051〜60

61〜7061〜70

71〜8071〜80

81〜9081〜90