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白鳥和彦

vol.25


PROFILE

積水化学工業株式会社
環境経営部 担当部長

現在の会社での経歴

1987年、積水化学工業蠧社。住宅の居住環境制御(温熱空気環境等)、エネルギーシステム、環境問題全般の研究開発等を担当。2003年より現職。最近の主な業務テーマは、社内全体の環境経営の推進。環境マネジメントシステム、環境新事業創出、環境コミュニケーションなど。

趣味

趣味を持たないのが趣味。いわば仕事が趣味です(笑)

好きな国or行ってみたい国

イタリア、スイス、など中世の文化を大事にしているヨーロッパ諸国。

影響を受けた人、尊敬する人、目標にする人

これまでに関わってきた人すべてから影響を受けています。

一番大事にしているもの

環境


白鳥さんが描く、理想的な社会とはどんな社会ですか?

みんなが、自分たちの周辺にある自然の豊かさを享受しながら快適に幸せに生きていける社会。まさに持続可能な社会そのものが理想社会ですね。現代は、多くの人たちが先行きに不安を抱えています。

こうした自分たちを脅かす脅威もなく、もっと安心した社会になることが先決でしょう。そうしたゆとりが生まれると、自分たちは地球の中の一部なのだと認識ができ、その永続性が重要だと感じられるのでしょう。

どうすれば、この理想的な社会を築けると思いますか?

組織から個人まで、社会に接点を持つすべての人々が、コツコツと地道に努力を重ねるしかありません。例えば、ちょっと気温が上がれば「今日は暑いよね、冷房を入れましょう」となってしまいます。夏は冷房があってあたり前、と誰もが思います。このあたり前という認識の怖さをもう少し考えるべきですね。もちろん、利便性のすべてを否定するわけではありません。ただ、冷房を入れる前に、なにか暑さをしのぐ方法はないかと少し考えてみる。

真夏なのにネクタイ&スーツのままでいいの? とか、ですね。こうすることで環境破壊にもつながる、エネルギーの無駄使いというテーマが誰にでもより身近なテーマとなって、ひいては環境保護という共通テーマが社会に生まれていきます。要するに、みんなに環境・エネルギーの無駄使い・利便性・効率性などを考えさせる仕掛け、働きかけがもっと必要なんですね。

今の仕事をしていく上での喜びと、逆に難しい点は?

難しい点はたくさんあります。すべてといってもいい(笑)。環境を良くする、つまり、エネルギーや資源の消費の無駄をなくすことが、経営を良くし、また家庭においては家計を良くする、と本来すべての人のメリットにつながるのです。

そこをスムーズに伝えていくのが最大の課題であり、難点ですね。一方で喜びはやはり、弊社の環境レポートや商品を通じての環境活動が評価されたときですね。

今の仕事を始めてから体験した印象的なエピソードはありますか?

自分たちが企画立案した、環境経営部という新たなセクションを経営トップが認めてくれたことですね。

環境と経営をどう両立させるか、そうしたことを提案する部署なのですが、多くの企業にとって重要なテーマだと思います。そうした新たなセクションを先駆的に立ち上げられたのは大きいです。

社会がこうしたらもっと良くなる、というアイデアはありますか?

温故知新、でしょうか。私自身は、ひと時代前のさまざまなものに関心を持っています。例えば、エアコンの登場で消えてしまったウインドファンや、昔の自動車の三角窓などです。快適さというのは時代と共に変わりますが、これからは、自然を最大限に生かした快適さを追求するべきです。

例で挙げたものはすべて、少しの技術で自然を生かす知恵でした。そうしたものを現代にもよみがえらせたいですね。また、教育面においては、環境問題を知識教育としてではなく、環境の悪化の「実感」できる社会学習を、教育機関には実践して欲しいですね。

担当者になってから、自分の意識や生活の中で変わったことはありますか?

元々電気系の専門家だった人間が、環境と真剣に取り組むようになって、日々新鮮な発見と出会いの連続です。また同時に、より多くの課題とも直面する日々です。

また、最近は経営面の勉強も始めました。技術屋の私にはちょっと考えられなかったことですよね(笑)

社会に伝えたいメッセージをどうぞ!

もっと環境や自然にやさしい生活常識に変えられないか、ぜひ、みなさんにも考えてほしいと思います。ネクタイを締めると風通しは悪くなり、どうしても暑くなります。であるなら、ネクタイを止めてもいいのでは? ネクタイを止めたらどんなデメリットがあるの? と逆に考えていくこともできるでしょう。

暮らしに見合ったルール作りは、どんどん議論すればいいのではないでしょうか。環境悪化に対する危機感は、もっと共有していくことが大切なのです。

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