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中西円佳

vol.22


PROFILE

株式会社NTTデータ
総務部 社会貢献推進室
シニア・スペシャリスト

現在の会社での経歴

1987年入社後、ソフトウェア事業部(当時)で1年間システム開発。NTTからの独立分社にともない広報部で報道や社内広報業務を担当。1991年から新設された総務部 社会貢献推進室へ。その後、総務担当で人事、育成、総括を担当し、2004年から再び社会貢献推進室へ。現在は、社会貢献および人権啓発活動を担当。

家族構成

夫と長女(5歳)

趣味

華道、茶道、ジョギング

好きな国or行ってみたい国

月へ行って地球を眺めてみたい

影響を受けた人、尊敬する人、目標にする人

病気の宣告を受けても平常心で受け止めた父と、明治の時代に渡米した野口英世の勇気とパワー

一番大事にしているもの

家族


中西さんが描く、理想的な社会とはどんな社会ですか?

人間、動植物、そして自然のすべてが共存・共生できる社会です。私は趣味でお花を活けていますが、一輪の花を見つめていると、それがとてもセクシーで美しく感じるときがあります。また、5歳になる娘との対話の中で、「ママの言うことなら許してあげる」と言われたときに、そこに無償の愛というものを教えられたこともあります。

相手が人間であれ、動植物や自然であれ、向き合うことでそこに、共感が得られるなにかを見いだすことができます。共感は理解へとつながり、お互いが傷つけ合うことは無くなっていく。共存・共生できる社会とはすなわち、このようにすべての存在が認め合い、学び合える社会だといえるでしょうね。

どうすれば、この理想的な社会を築けると思いますか?

まずは自分自身を受け止めていくことです。人はそれぞれ、さまざまな違った環境を与えられますが、それを前向きに受け止めていくことで、初めて他の人を受け止められるようになります。そして、自分が得たさまざまな体験を、他者の理解に役立てていく事が大切でしょう。たとえば私は自分が出産を体験する以前から、妊婦さんに対しケアーを心がけていたつもりでした。しかし、自分がほんとうに体験してみると、理解できていなかったことがいかに多かったかに気づかされました。

共存・共生において大切なことは、相手の立場でものを考えていくこと、そして相手を思いやる自分の尺度をいかに広げるかです。そこにおいては、体験で得た実感ほど相手への理解をスムーズにしてくれるものはありません。自分自身とその体験を、他者の理解に役立てるという考え方が大切なのではないでしょうか。

今の仕事をしていく上での喜びと、逆に難しい点は?

こちらの投げかけた小さな波紋が、無限の広がりを持つ可能性があるということが喜びでしょうか。NTTデータの社会貢献活動は現在、第2フェーズに入りました。例えば、これまでバレンタインデーやホワイトデーの時に、複数の福祉作業所から商品を購入し、寄付金をつけてイントラネットでネット販売をしたり、あしながPウォーク10(あしなが育英会母体)への参加登録をネットで行い、当社によるマッチング支援をする等の活動を展開していましたが、さらに、その輪をグループ各社にまで広げる取り組みを行っています。

他社の方々ともこれから価値観を共有し育てていくということで、より活動に無限の広がりを感じています。一方そうした活動は、真っ白のキャンパスに共同で絵を描くような作業です。今後はそうした共同作業の困難さを体験していくことになるでしょうね。

今の仕事を始めてから体験した印象的なエピソードはありますか?

社内において社会貢献に関しては、自分達がリーダーという自負がありました。しかし、ユニバーサルデザインを手がけているシステム開発セクションがあり、そこでの点字名刺の製作活動を通して、自分には点字の世界ひとつにしてもまだまだ知らないことが多いのだと気づかされました。

やはり社会貢献には、多くの人たちのサポートが必要なのだと実感しましたね。

社会がこうしたらもっと良くなる、というアイデアはありますか?

ひとつには企業がもっと襟を正していく必要があるでしょう。CSRへの取り組みも重要視されていますが、併せてもっと率先して問題提起していくべきです。社会貢献に取り組んでいくと、企業にも新たなカルチャーが生まれてきます。その文化は社員一人一人の個々のペースや、選択の自由さを尊重することへもつながってきます。

自分の手で何かを選択できるということは、責任感や達成感を高め、さらに周りへと波及していく好循環を生み出していくでしょう。もちろん満足感をもってしまうとそこで成長は止まってしまいます。「まだまだ」という気持ちを企業自体が持ってさまざまな問題と取り組んでいくべきでしょうね。

担当者になってから、自分の意識や生活の中で変わったことはありますか?

前例のないことを進めていく上で不安もありましたが、それを前向きに考えていくということで多くを学びました。

そして、出産・休職後にも、とても自然に自分を受け入れてくれた会社があって、今の自分があります。そんな会社が前よりもっと好きになりました(笑)。

社会に伝えたいメッセージをどうぞ!

新しいことを行うには、すべて障害がつきものです。それらの壁をどう乗り越えるかを考えていくことで、本当の達成感が生まれてくる。

ですからどんなことに対しても、「あきらめないこと」が大切なのだと思います。

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