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高澤知子

vol.14


PROFILE

日本ゼネラル・エレクトリック(株)
広報部 社内広報・社会貢献担当マネージャー

現在の会社での経歴

2000年6月GEキャピタルジャパン(旧)入社後、金融事業のeビジネス化の新規プロジェクトに参画。マーケティング・コーディネイター、PRなどを担当。2001年4月、GEジャパン広報部に配属。2003年より社内広報・社会貢献活動を専任で担当。 GEエルファン・ボランティア オフィサー

家族構成

両親と姉。独身で気ままな一人暮らし中

趣味

フラメンコ、語学を習うこと(現在はフランス語を勉強中)

好きな国or行ってみたい国

ベルギー。小さい国の中にたくさんの要素が詰まっているから。ビールも美味しい。

影響を受けた人、尊敬する人、目標にする人

GE入社以来の上司3名、家族(変化と成長を求めるタイプなので)

一番大事にしているもの

人とのつながりやネットワーク


高澤さんが描く、理想的な社会とはどんな社会ですか?

だれもがどんなに小さなものでもいいからコミュニティに属し、そこで人とのつながりやダイバーシティ(多様性)を学び合える社会です。数年前に、あるメディアの年頭の時代トレンド分析にも「これからは個の時代」という表現があったと思います。たしかに、個性が活かせる、尊重されるという意味でのポジティブな“個の時代”なら大歓迎です。しかし、近年の社会事件などを見ていて痛感するのは、エゴとか自分さえ良ければといった、ネガティブな面での個の主張ばかりが目立つのではないかということ。そしてそこには「他への無関心さ」も見え隠れしています。子供の頃、学校でも地域社会でも親以外の大人からしかられることがよくありました。

しかし最近では、そうしたことも少ないと聞いています。他を気づかう心を育てるのに欠かせない、ご近所といった小さなコミュニティさえ、分断してしまっているのではないかと不安になります。コミュニティに属するということは、そこに集まってくる個性を認め合うことであり、価値観の多様性など学ぶこと、自分が成長できることがたくさんあります。いろんな考え方を学び認め合えてはじめて、外に発揮するべき個が確立できるのではないでしょうか。また、さまざまな価値観が集まってこそ、次のアイデアも生まれてきます。こうしたいくつものコミュニティがネットワークされて大きな社会へとつながっていくのが理想ですね。

どうすれば、この理想的な社会を築けると思いますか?

まずは「ふれあい」の素晴らしさを知ってもらうことですね。親、学校、企業などがイニシアティブを取って、どんどんふれあいの場を作っていくことが必要でしょう。GEでは社会貢献活動の一環として、さまざまな団体へのスポンサーシップやボランティアとしての参加を行っています。例えば、ハンディキャップを持つ子供たちを支えるNPO組織「KIDS」が運営するインターナショナル・プロジェクトへの特別協賛で、毎年GE社員も数名の子供たちに英語を教えたり、フロリダへの研修旅行に付き添っています。参加した社員たち、そして子供たちはさまざまなふれあいから多くのことを学びます。

また、核家族化の中で疎遠になりがちな高齢者たちとの交流なども、これからのコミュニティにおいては必要なものです。個人ではリーダーシップは取りにくいですから、企業、学校、地方自治体などが積極的にこうした“ふれあいの場づくり”を行うべきでしょう。社会に属するさまざまな人々とふれあい、そこで得た気づきを自分の成長に活かす。このふれあいと気づきの繰り返しが大切です。こうして人間が成長することで、より理想的な社会へとつながるのでしょう。

今の仕事を始めてから体験した印象的なエピソードはありますか?

GEの社会貢献活動では、特に子どもの教育を通して地域社会へ貢献することをを大切にしています。先日も「地域に役立つ発明家になろう」というボランティア・イベントを行いました。これは、GE社員が小・中学生などと一日行動し、地域社会の問題を見つけて、それを解決するための製品やプロジェクトを発明しスケッチで発表するというものでした。まったく初対面の人間同士が約一日行動を共にして共同作業をする。高いところに目標を置くことをGEでは“ストレッチ”と呼んでいますが、このイベントは、社員にも子供にとってもまさにストレッチです。

じつは先生たちからは「いつも発表準備だけで何時間もかかるので、1日では発表までできないかもしれませんが許してくださいね」と、事前に言われていたのです(笑)。ところがいざ始めてみると、社員も生徒も目をきらきらさせて熱心に取組み、しっかりと発表までやり遂げ、先生たちからは「奇跡です」と言われました。子供たちだけでなく、GEの社員たちもふれあい、ともに活動することの喜びを実感しました。

今の仕事をしていく上での喜びと、逆に難しい点は?

難しさでは、日本の社会ではまだ「社会貢献活動」、特に社員のボランティア活動が特別なものになっているということです。GEではボランティア活動をアフターファイブではなく、ワーキングタイムに行えるようなしくみがあります。しかしそれでも、GE社員のボランティアチームであるGEエルファン・ボランティアのメンバーは1万人以上のグループ社員がいる中で850名ほどです。米国などは、多くのあらゆる立場の人々がとても気軽にボランティア活動に参加します。

そんな雰囲気が早くできればいいですね。また、企業が活動の企画を学校などへ持ち込もうと思っても、すんなりと受け入れてもらえないということもある。それだけに、企業の社会貢献という考え方をシェアできるパートナーさんたちとイベントを行い、参加してくれた人たちの「楽しかった」という一言と笑顔に出会えると、とても大きな喜びと励みを感じますね。

担当者になってから、自分の意識や生活の中で変わったことはありますか?

人とのふれ合いは、これまでも自分で大事にしてきたものですから、意識や生活が大きく変わったということはありません。ただ、新聞に折り込まれる地方自治体の広報だよりをよく読むようになりましたね(笑)。

広報活動のことから地域のイベントのことまで、いろんな情報収集に使っています。また、他の会社がどう会社のカラーを出しながら社会貢献活動を行っているのか、注視しています。ときには他社の担当者の方とも話をして勉強させてもらっています。

社会に伝えたいメッセージをどうぞ!

趣味でフラメンコをやっているのですが、そうした趣味の場にも自分がいろいろと成長できるコミュニティがあり、楽しんで参加することができます。

社会貢献ということにとらわれず、自分が「ここに参加したい」という場所を多くの人が積極的に見つけて参加し、人とのふれあいの中から何かを学んでいければいいな、と思います。

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